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-2024.9.10-
【歴史と課題】パーマカルチャーを学ぶ 1
パーマカルチャーデザイナーコースを修了しました。
講義は情報量が多く頭の理解が追い付かないことがあるので学びながら書いたノートを元に復習の為とこれから見返す為の備忘録として書きとどめておきたいと思います。
パーマカルチャーの歴史
1909年 フランクリン キング教授 アメリカの土壌学者
中国、朝鮮、日本の農業視察を行い「farmers for 40century」を書き下ろした。
120年前 アメリカ西部 豊かな表土層2mあったのが 表土が無くなってしまい砂漠化した
移動しながら農業を行った結果である
東アジア3国へ訪ね 2千年3千年4千年にもわたって循環しながら続いている理由を調べ
「東アジア4000年の永続農業」という本を出した
パーマネントカルチャーと最初に呼んだのはキング教授。
1924年 ルドルフ・シュタイナー 人智学者
が行った「コーバーヴィッツ農業講座」が後に バイオダイナミックワインで有名となったバイオダイナミック農法として普及した。
生産物が有機的であることだけでなく、生産システムそのものが生命体であることが意識された。
理想的な農場はそれ自身で完成したした個体である」という考え方。
1929年 ジョセフラッセル スミス教授 地理学者
立体農業 樹木農業 アグロフォレストの原型を作った人 パーマカルチャーに取り入れられている
1933年 賀川豊彦 社会運動家
スミス教授のパーマネントアグリカルチャーを人と自然の調和・共存を目指す農法として立体農業の普及に努めた
1930年 福岡正信 農学者
自然農法を提唱
著書「藁一本の革命」等多くの著書
機械/種/農薬 依存 近代農法の仕組みを問題視し
自然の理にのっとって叶った農法を行う事
自分の中に自然を持つという視点でとらえるのが大切
1940年 アルバート・ハワード イギリス植物学者
有機農業創始者のひとり
1954年 P/Aヤーマン
土地利用について観察から入る方法を提唱
等高線上にスエイウエルを掘り貯水を計り地下水に関与する キーラインシステムに基づく 持続可能な農業を提唱
1978年 ビル・モリソン/デビット・ホルムグレン
パーマカルチャーの概念が農業から人間の生活域に拡大する
パーマカルチャーデザインコース開催される
1988年
デザインマニュアル出版
1993年
パーマカルチャー農的暮らしの永久デザイン 日本で出版
1996年
パーマカルチャーセンタージャパン設立
講義の所感
現在から120年ほど前からパーマカルチャの考え方の元になる考え方を体系化する取り組みが起こっています。
日本では明治時代となり近代国家への道に進み始め、郵便、交通、教育、工業等の変革が起きた、世界は産業革命の真っただ中で農村から都市へ人は動き農村部の人口減少都市部の集中、労働者と資本家の対立が課題となった時期でした。
過去に受け継がれてきたものが大きく変わっていく動きの中で歴史的な人物たちは変わっていく中で失われていくものに危機感を感じ、自然の循環や真理を知り、生物がこの地球で生きていくうえで大切にするものを問い知らしめてきた事を知ることになりました。
元々そのような事例は知識としては知っていたことですが自分の中の位置づけとして単なる知識に留まっていました。
こうして歴史的な観点で近似事例を俯瞰すると近代に進んだ工業化、資本化、合理化、人の動きや意識の変化等の勢いの中では受け入れられにくい背景の中こうして普及される行動をする先人たちがいたことに感謝の念が湧いてきました。
建築設計の立ち位置から見ると歴史を知るという事はリサーチとしては基本です。
歴史を知ることで気候風土その場所の性質、そこで暮らしてきた人達の大切してきた事、課題等を知ることにつながります。
設計の趣旨を練りあげる基礎情報となるのです。
パーマカルチャーを学んび実践していくうえで先人たちの概説を聴いたことが後々思い返されることになるだろうな。
紹介された書籍
「farmers for 40century 邦題 東アジア4000年の永続農業」/ Franklin Hiram King
「Tree Crops:A Permanent Aguriculture」 / Joseph Russel Smith
「藁一本の革命」福岡正信
「Agricultural Testamet」 / Albert Howard
「PermaCulture:Designers manual」/ Bill mollison
「PermaCulture:Principles and Pathways Beyond Sustainability」/ David Holmgren
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